第七章 〜先師〜


 自分が目指す「理想の施術家」としての要素。

 

≪圧倒的な技術力≫≪飽くなき探究心≫≪強固な自制心≫

≪柔軟な思考≫≪豊富な知性・教養≫≪クライアントへの愛≫

 

 これら全てを兼ね備えた三人の先師を、ご紹介いたします。それぞれ分野は違えど、圧倒的な業績を打ち立てられた方々です。

 

 自分が生涯かけてその境地に近づくべき、目標であります。


ロバート・C・フルフォード (1905〜1997)  

 オステオパシー医。人体を科学的・哲学的の両面より探求。単に身体的な症状だけでなく精神的・霊的な部分までを考慮に入れ、身体の微細な振動をも診断し治療することを実践。 その治療により改善したクライアントは数十万人にのぼる。

 

 毎日3時間の瞑想を30年間一度も欠かさず、92才で生涯を閉じるその3日前まで、現役のオステオパシー医としてクライアントの治療にあたる。その一生を治療に捧げ尽くし、「伝説のヒーラー」という渾名を後世に遺した。


増永静人 (1925〜1981)  

 指圧界の巨星。若くして指圧界に入り、その実技を修める一方で独自の研究を進める。

 

 経絡反応を「細胞間の情報伝達」として、世界で初めて物理的に仮説化。ついには増永経絡理論≫という、それまでの概念を覆す独自の指圧理論を確立するに至る。その実践により、数多くのクライアントの治療を導き出した。

  

 その活躍は海外まで及び、世界各地で「SHIATSU」の普及活動に務めるもその途上、57才の若さにて逝去。

 

 さらなる完成を目指し生涯かけて探求し続けた《増永経絡理論》は、指圧界にとどまらず他の代替医療分野に、絶大な影響を与えている。


武田亜水(1959〜)

 リフレパシー整体創始者。1985年、リフレクソロジストとしてそのキャリアをスタート。

 

 ≪「症状改善」&「癒し」を兼備した新世代の整体師≫の必要性を予見し、古今その他の文献を読破・研究。整体・カイロ・鍼灸・漢方・気功・オステオパシー、あらゆる医療分野に精通しつつ研究&実践を重ねる。

 

 そして西洋の≪トリガーポイント理論≫・東洋の≪経絡理論≫の二つの体系を、世界で初めて融合。さらに≪オステオパシー医学≫をそこに加味し、独自の整体法≪リフレパシー整体≫を10年間の末に結実。

 

 現在北海道&横浜にて、クライアントへの施術や後進の指導にあたりながら、今なおさらなる理論&技術の確立を探求中。