短くも熱い日本のW杯が、昨日終わりました。
この四年で縮んでいたはずの世界との差をまざまざと見せつけられ、最後は、
二軍メンバーのコロンビアに、記録作りのため最年長キーパーまで出されるという屈辱まで味わっての惨敗でした。
試合後ピッチから動かない長友を慰める、
同じクラブのチームメイトであるコロンビア選手達の姿が印象的でした。
「武器なき代理戦争」とも言われ、世界中の国と国とがその威信をかけて激突するW杯。
(実際にホンジュラスとエルサルバドルが、予選での試合がきっかけで本当の戦争になっています)
スポーツイベントという枠を超えた、「総力戦」です。
そしてオウンゴールを献上した代表選手が自国で射殺されたのは、今回の対戦相手コロンビアでした。
そして日本では、
アイドル並みに選手をもてはやすメディアや、
負けても無邪気に渋谷でハイタッチをするサポーターがいました。
「勝利」のために「戦争」をしている相手に粉砕されたのも、当然の結果だったのかもしれません。
日本は「娯楽」をし、相手は「戦争」をしていました。。。
代表が負けたというより、メディアやサポーターを含めた国そのものが負けたのかもしれません。
でもまだJリーグができてたった20年、他と比べると歴史はずっと浅いです。
今後日本が真の強豪国になるには、道のりはまだまだものすごく遠いと思います。
ひょっとしたらいつまでも「アジアだけの弱小国」どまりかもしれません。
ただ今回確実に分かったのは、
人類史上最大のスポーツイベントであるサッカーW杯を、自分は死ぬまで観続けるだろうということと、
たとえ惨敗してもサッカー日本代表のことが、どうしようもなく好きであるということでした。
「良く頑張った、感動をありがとう」という言葉はかけません。
“日本が目指すプレースタイルのお手本、スペインですら負けた。
今後W杯で勝ち抜くには新しいスタイルでないとダメだ”
という声もありましたが、
後任監督の候補を見る限り、今までのスタイルを変えることなく続けていくようです。
今後もそっと静かに、「サムライ・ブルー」を見守って行こうと思います。